出生前の思い出 夢か現か幻か、はたまた記憶の書き換えか
皆さんにとって最も古い記憶は何ですか。私が覚えているのは、この世に生を受ける直前の母のお腹の中にいる時の記憶です。羊水に満たされたお腹の中で身体が揺蕩っている状態でした。視覚的には目を閉じて太陽を見た時のように、瞼の裏が真っ赤になった感覚をはっきり覚えています。聴覚的には等間隔でドクッドクッと響く心音が確かに聞こえていました。
記憶しているということは、生まれる前に生物としての「感覚」や「意識」というものがあったということになります。常識で考えれば、幼少期の記憶を脳内で都合良く書き換えているだけだという結論になりそうです。ただ、「出生前」ならぬ「前世」を記憶する子供がいるという話は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。出生前の記憶…皆さんはどう考えますか。
胎内記憶
ネット検索してみると、胎内記憶研究の第一人者と言われる産婦人科医の池川明先生が3500人の子どもを対象に行った調査結果で、3人に1人の割合で胎内記憶が残っていたというデータが残っているという結果が表示されました。
「そうか、私だけではなかったんや!」と思いきや、胎内記憶というものは一般的に4歳をピークに徐々にその記憶が薄れていくらしく、子どもに胎内記憶を聞くことができるチャンスは、一生に一度きりと言われているそうです。「いや、いや、いや、こうしてブログを書いている今現在も「覚えてるよ〜😀」と笑福亭鶴瓶ばりに(分かるかな〜分かんねーだろうなぁ〜😆)呟いてしまいました。
前世記憶
胎内記憶なんて可愛いもので、世の中には前世の記憶を持つ人も多く存在するようです。「生まれ変わり」「輪廻転生」というやつですね。そうそう「リーインカーネーション」という映画もありました。
前世の記憶がある人には3つの特徴があるそうです。
- 特定の物事に対して極端な執着や恐怖心を感じる
- 初めて行った場所でデジャヴ(既視感)を感じる
- ある分野に関して人より優れた特技や知識を持つ
そんな特徴なんて誰にでもあるじゃないか。私自身、時間厳重に異常なこだわりがあるし、海と閉所に死の恐怖を感じるし、これまでの人生でデジャヴは50回以上は感じています。人より優れた特技や知識が豊富な分野もありますよ。皆さんもそうですよね。
前世記憶を持つ人たちに驚愕してしまうのは、昔、実在した別人の記憶を話したり、まだ母国語の英語も話せない子が古代ギリシャ語で流暢に喋り出したりする事例が、世界には数多くある点です。突然、自分の子どもが「前の私が住んでいた場所は〜」と聞いたことがない村の名前を口にしたり、「僕の死体が埋まっている場所を思い出した」などと話しだしたらびっくりしますよね。俄には信じ難い話ですが、調査研究の結果や関連書籍も出ています。
死の恐怖
幼少の頃、寝床に入り眠りに就くまでの間に、電気の消えた真っ暗な部屋で天井を見ながら「死んだら無になる」ということについて思考をめぐらせ、一人恐怖に苛まれていたことを時折、思い出します。「人は皆、例外なく死んでしまい、見ることも聞くことも触ることもできなくなって、自分という存在自体が無くなるんだ」と考えると、奈落の底に突き落とされたような絶望的な気持ちになりながら毎回、眠りに落ちていました。
怖いもの見たさ
不思議で神秘的なテーマから、だんだんオカルトやスピリチュアルな話題になってきましたが、あくまで、自身の体験を基に書いています。子供心に怖くて仕方ないのですが、「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪人間ベム」といったアニメが大好きでした。毎年お盆の時期に、お昼のワイドショーでやっていた昭和の夏の風物詩「怪奇特集‼︎あなたの知らない世界」は欠かさず見ていました😅。まぁ、好奇心の延長ですね。
臨死体験
日本では、今際の際に「三途の川」が眼前に現れ、亡くなった家族や友人が対岸=彼岸(あの世)から「こっちにおいで」と手招きすると子どもの頃に聞きました。川の向こうには綺麗なお花畑が広がっているのですが、決して川を渡ってはいけない、渡ると死んでしまうと。三途は仏典に由来し、餓鬼道・畜生道・地獄道を意味するそうです。話は尽きませんが、臨死体験の真実を追ったジャーナリスト、評論家の立花隆さんの記事と本を紹介し終わりとします。